コラム
運動会

思い出が心を支える
運動会という言葉を聞いて、何を思い出しますか?
徒競走で一番になったこと。転んで悔しかったこと。友達と声を枯らして応援したこと。家族と食べたお弁当。楽しかった人もいれば、「運動会は嫌いだった」という人もいるかもしれません。私は走るのが苦手で徒競走は万年4位でした。
思い出とは不思議なものです。何十年も忘れていたのに、音楽や匂い、季節の風をきっかけに、突然よみがえることがあります。
そして、心が疲れたとき、昔の記憶が私たちを助けてくれることもあります。
「あのとき頑張れた」
「誰かが応援してくれた」
「失敗したけれど、最後まで走った」
そんな記憶は、過去の出来事でありながら、今の自分に小さな力を与えてくれます。
もちろん、楽しい思い出ばかりでなくてもいい。悔しかったことや恥ずかしかったことも、今振り返れば「あの頃の自分も精一杯だった」と思えるかもしれません。
メンタルヘルスというと、ストレスをなくすことばかり考えがちです。しかし、自分の中にある「心を支えてくれる記憶」を見つけることも、心を整える一つの方法なのだと思います。
今年の秋、少しだけ昔の運動会を思い出してみてください。
あの日、一生懸命走っていた自分は、今の自分に何と言ってくれるでしょうか。

