「まさか自分がうつ病になるなんて思わなかった」これは外来で多くの患者さんが口にする言葉。精神疾患を抱える人は600万人を超える時代。それでも多くの人が「自分だけは大丈夫」と思いがち。その背景には、「心の弱い人がなる病気」「ただの甘え」と言った誤解や偏見がうつ病を自分とは無縁のものと感じさせる。だが、うつ病とは、性格や気持ちの問題ではなく、神経伝達物質などが関わる脳の「疾患」。だから、適切な治療を受ければ改善し、放っておくと悪化する。私がよく聞くのは、「うつは甘え」という言葉です。甘えかと言えば、実際に自分以外の人にサポートを求めているだけで甘えではないと思います。周囲の人がうつ病の人と関わる場合、適切に対応しないと症状を悪化させてしまう可能性があると思いました。私たちの無料オンラインカウンセリング事業が、うつの人の外部の人になれたら、専門家のアドバイスを的確にできて、次の治療につながるのではないかと思います。
うつ病になると重く深い絶望や悲しみが心にのしかかり、気持ちが沈み込む。うつ病と聞いてイメージするのはこの「抑うつ状態」。自分に対する自責の念から、ますます気が沈み、しんどくなるという負のループの人もいる。空虚感から理由もなく物悲しい気持ちになったり、勝手に涙が溢れてきたり、気持ちがうまく整理できず、心と体の感覚がチグハグになることがよくある。喜怒哀楽がわきにくくなり、何しても楽しめず、ご飯を食べても美味しいと感じられない、「世界が灰色に見える」と表現する人もいる。感情がうまく表に現れない代わりに、痛みや苦しさなどが身体症状として現れることがある。同じうつ病でも、内面のつらさが、見た目や行動ですぐにわかるほど簡単なものではなく、一律に表現できない。症状は人それぞれ。私も子供の頃精神科に行っていた時は、「抑うつ状態」と診断されていました。夜の寝つきが悪い、不眠が症状としてありました。理由もなく泣くということはありませんでしたが、なぜか映画にとても感動するようになりました。そこからは浪人中でしたが、何も手につかない時には、映画館に行きその時やっている映画を見ることをよくしていました。もしかしたら、心が揺れ動く映画という媒体に、心がひかれていたのかもしれせん。そんな中、私にとって、世の中が灰色ではなかったですが、インチキに見えていました。社会や政治が悪いんだと思っていました。しかし受けていたカウンセリングを通じて、まだ自分には知らないことがあるし、自分も変えられるところがまだあると思いました。他人を変えようとするよりも自分が変わった方が早いと思っていました。
抑うつ状態と並んで重要なのが、「興味・喜び」の減退。興味や喜びが感じられなくなる事で、外に出る機会が減り、引きこもりがちになる。すると、誰かに悩みを打ち明ける事も難しくなり、つらい気持ちを一人で抱え込んでグルグルと悪い方向へ思考が進む。加えて、「思考の抑制」という症状も生活に大きな影響を与える。このような状態が続くと、仕事でミスが増えたり、普段以上に家事に時間がかかったり、人と関わるのがしんどく感じたりする。頭が回らないので目の前の本も読めない、テレビの内容が頭に入ってこない。私の場合浪人中まさにこれで、昔興味があったことが、全く興味を持てなくなっていました。YouTubeでゲーム実況を見るのが好きだったのですが、楽しみで見てるというよりも、眠くなることがあったので、睡眠のために見ていました。全く楽しくなかった訳ではないですが、あまり興味がなくなりました。これは自分が友人との連絡を絶って孤立していたという事もあるのかもしれません。誰とも趣味を語ったりすることがありませんでした。しかし外部のカウンセリングと精神科医の診察は受けていたので、完全に孤立という訳でもなかったです。こうした外部との接点が、僕の心の頼みの綱だったかもしれせまん。
趣味や大切なものを「もう必要ない」と捨ててしまう人がいる。しかしこれは、病気の症状による一時的な影響。病気が改善すれば、思考力や意欲は戻ってくる。大切なものや思い出の品は、ご家族がしっかり保管しておいてあげる。焦らず回復を待つ方が何よりも重要。うつ病では普段できなかったことができなくなる。日々私たちがやれていることは、当たり前ではなく、とてもすごいこと。私は、捨ててしまいたいと思ったことはありますが、後で必要になるかもしれないと考えて、置いておこうとしていました。逆にそれがひどくて家の中が物だらけになってしまっています。趣味や勉強用具を捨てるのが怖いというのがあります。この本では、日常の大変なこととして、お風呂に入ることを事例に挙げられていましたが、私も疲れ切ってしまいお風呂を翌朝に持ち越すことが多かったです。でも翌朝の早起きと、時間のことを考えると、持ち越さなければよかったと後悔していました。
気持ち以外のうつ病の症状は?睡眠への影響がある。ただし、一口に「睡眠障害」といっても、その内容はさまざま。寝つきが悪くなる「入眠困難」、夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、逆に寝ても眠く、朝起きられない「過眠」など、人によって異なる症状が出る。うつ病では、強い疲労感や気力の低下がみられる。このような状態は、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンといった脳内の神経伝達物質の働きが関係していると言われ、気の持ちようでは解決しない。私の不眠のタイプは入眠困難でした。眠るために過食もしていました。子供の頃、睡眠導入剤を飲んでも眠れない時は、YouTube動画を見漁っていました。そして、次の日の朝寝坊してしまう事もありました。疲労感からよく「疲れた〜」と言っていました。でも寝られる日もあったので、薬の効果は感じます。しかし、今でも眠れない時はストレスで、何かを食べてしまいまい、翌朝食べたことを後悔します。
こうした状態が長く続くと、「自分は何もできない」「人に迷惑ばかりかけている」と言った否定的な考えに支配され焦りの感情が出てくる。自分で自分を追い詰めてしまうこともある。死にたいと言う気持ちは、うつ病の重要な症状の一つ。うつ病の症状で、認知や思考が偏り、誤った結論にたどり着いてしまうことがある。想像できないかもしれないが、うつ病の症状として生じている希死念慮(死にたい気持ち)は、症状の改善とともに薄れていく。私も自分が嫌でしかたなくて、死にたいと思っていた時がありました。しかし、親のことを考えると、自分が死んだら親が悲しむかもしれないと思って、それは行動の選択肢に入れてはいけないと思っていました。なので浪人中、心理系の本を読んで、死にたい気持ちがどういうことで生まれるのかを理解して、自分を責めるだけでなく癒す時間も必要だと思い、勉強ばかりやるのは良くないと思って好きな本を読んだりする時間にしていました。
レジリエンスって何?これは、ストレスや困難に直面しても心が折れず、少しずつでも元の状態に回復していく力などを意味する。個人の内面的な力が注目されがちだが、心が折れそうな時に支えてくれる人がいるか、相談できる場所や利用できる支援があるかと言った周囲の環境も、非常に大切な要素。また、「自分は今つらい」と早めに自分の限界に気づき、誰かに助けを求めることも、生き延びるために必要なレジリエンス。私の場合、レジリエンスはタフなサラリーマンが持っていそうというイメージです。しかし、そういう人たちでも、悲しむことやうまくいかないこともあります。ただ気持ち的に強いとかではなくて、助けを求められる環境を持っておくことが重要とこの本では言っています。私たちの無料オンラインカウンセリングが、その外部の環境の一つになってくれると嬉しいです。
うつ病に至る過程。周囲のサポート不足や睡眠不足など、いろいろな悪い要素が重なった結果、脳がオーバーワーク状態となって機能不全が生じてしまう。脳が機能不全に陥ると、物事の否定的な側面ばかりを見るようになる。この否定的な見方によって、周囲のサポートを過小評価し、一人で問題を抱え込む。同時に、自分が抱えている負担を過大評価し、普段なら気にならないことまで、とても大変だと感じてしまう。そうすると、実際以上にストレスに感じる出来事が増えて、不安が生じ、睡眠が取れなくなるという負のループが起こる。これが、うつ病に至る悪循環。うつになってしまう要素はたくさんあるようです。うつは、脳の機能不全なので、気持ちの持ちようだけではなんともならない事もあると思いました。私の場合も、世の中がインチキに見えていたので、世の中の悪い側面ばかりを見ていたと思います。しかし、いい面もあるという両論を持ち合わせていれば、その事で過度に不安になりません。孤立していて、周囲のサポートがない人は、ぜひ私たちの無料オンラインカウンセリングを受けて欲しいです。そこで、カウンセラーと話すことによって、この悪循環が止まるかもしれません。
うつ病の悪循環を断ち切るには?その悪循環を形成しているさまざまな要因を一つずつつぶすのが大切。まずは、脳の機能変化を改善することを最優先。必要に応じて薬物療法を行い、自分ができる範囲で規則正しい生活を心がける。加えて、周囲の家族や友人、専門家などに相談し、サポートを受けられる環境を整えることも欠かせない。ストレスの原因となっている環境や状況から距離を置く。否定的な認知を見直すための、認知行動療法なども大事。こうした方法を通じて、少しずつものの見方を変えていくことが、回復の大きな助けになる。私は、どんなうつの要因があるのかを、知るためには自分の事を客観視する必要があるなと思いました。そんな時にカウンセラーと話すことによって、自分の状況が少し客観視できて、整理できるような気がします。そこから、その悪循環の要因をつぶせるものからつぶしていけば、悪循環から逃れられる可能性があるなと思いました。そんな使い方・目的で、私たちの無料オンラインカウンセリングを利用していただければ、一助になれるかなと思います。
精神療法ってどんなことをするの?精神療法とは、一般的には「人と人との交流を通して精神的な問題に介入し、苦痛や悩みを軽減していく治療」。精神科医は日常の診察の中でも患者さんが話しやすい雰囲気をつくり、考えを尊重して信頼関係を構築し、治療効果を高めることを目指した「支持的精神療法」を行う。また、もっと大きな変化、成長を目指していくのが「力動的精神療法」や「認知行動療法」であり、それはカウンセリングで行われる。自分が受けたいカウンセリングの目的が何か、そしてどういった精神療法を希望するのかを考えてみると良い。力動的精神療法というのは、無意識の葛藤や抑圧された感情を言語化し、症状の根本的な原因を理解して解決を目指す心理療法のようです。私の場合、トラウマの治療のために、認知行動療法を受けていました。初めの頃の私の認知は、世の中が全て悪い。この先もこんな世の中では、生きていけない。と言ったとても偏ったものでした。しかし、認知行動療法というカウンセリングを受けていくことで、世の中が人の為になっているといういい面にも気づくことができました。そして、認知の歪みを直すのに、いろんな人の書いた本を読むのがよかったと思います。そこで、こんな考え方もあるんだとか、こういう方法があるとかを知ることができました。そこで、トラウマが治らない要因に自分の偏った考えがあると思うことができました。
認知行動療法。認知とは、私たちは、何かが起こった時に、「それがどんな意味を持つ出来事なのか」を半ば自動的に考え判断しているということ。認知行動療法では、このように無意識に働いている自動思考に注目しながら治療を進める。偏った認知に気づき見直していくことで、行動の改善を目指す。認知行動療法の創始者のアーロン・T・ベックは、うつ病の患者さんは次の3つの否定的認知にとらわれているという。①自分自身についての否定的な評価②環境や周囲の人についての否定的な評価③将来についての否定的な評価。ベックはこのような認知の偏りに焦点を当て、それを修正することでうつ病の症状を改善できると考えた。私は、ベックのこの否定的認知を初めて知りました。今の私は、この③将来についての否定的評価にとらわれています。自分なんて医学部を辞めたら、何者にもなれないのではないかという不安があります。ですが、医者以外でも多くの人は生活を成り立たせている訳です。それに、医者にならなくても心の苦しみを抱える人にそれから逃れるのを可能にすることはできます。カウンセラーになったり、私たちのNPOを続けたりすることで人の為になることはできると思います。自分の人生にとって大きな決断ですが、もうちょっと時間はかかりますが、考えていきたいと思っています。
うつ病に至る「脳」と「環境」の関係と悪循環のフローチャートが書かれていました。病院はどう選ぶかやうつ病はどう治すかが書かれています。発達障害とうつ病についても書かれています。ぜひお読みください。
出典(藤野智哉『これだけは知っておきたいうつ病』株式会社翔泳社)