色々なことが不安で疲れやすく、眠れないときもある。そんな状態に心当たりがある人は、「全般不安症」と言う病気かもしれない。全般不安症と言うのは、何か特定のことに限らずさまざまなことが不安になってしまう病気。不安の症状があっても医療機関に受診していない人が多い。認知行動療法の知見を生かしながら、不安との付き合い方、考え方や行動のヒントをお伝えする。私たちが目指すのは、不安や心配ごとをゼロにすることではない。私は、トラウマを抱えていました。そして、受験の不安に囚われたことがありました。その時は日記をつけたり、自分のそのままの感情に任せてメモを書いたりしていました。そうすることで、客観的に自分の状態を把握して、考え方のくせを見抜いて、いろんな対策を打っていました。常にやっていた事は、自分の考えのくせを可視化して、ではどの様に考えれば、不安がおさまるかをあらかじめ考えておきメモ帳にこの考えが浮かんだらこう考えると書いて毎日不安が高まったら、見る様にしていました。刷り込みをやっているつもりでしたが、これは不安が減ったので効果がありました。
不安は生存に必要な感情。不安は喜怒哀楽の様に重要な感情のひとつ。不安は、私たちが危険を察知したとき、「逃げる」行動につなげる。不安な感情は、逃げるために必要な感情の様ですね。人間が古くから持っている生存本能とも言えるかもしれません。不安なんて無くなればいいと思っていましたが、逃げるためには必要な感情だと理解しました。
危険を察知した対象がはっきりとしていない場合には「不安」の感情になり、明確な場合は「恐怖」の感情になる。不安になりやすい・なりにくいは遺伝と環境の相互作用によって決まる。遺伝で決まる部分もあるんだなぁと思って私の母や祖母のことを思ったら、確かに自分は不安を感じやすい遺伝なのかもしれないと思いました。
不安感情は、ネガティブな思考のくせとの関連が知られている。思考のくせが不安を大きくする。物事の否定的な面ばかりをとらえて、肯定的な面を無視する様な思考のくせあるせいで、必要以上に心配し、不安な感情に苦しむ。私がカウンセリングを受けている上で、先生にいつも読んだ心理の本の話をしていました。そこでは大抵思考のくせがあることが書いてあり、自分の対策にも利用していました。
否定的な思考の特徴は、「ベックの認知の3徴」と呼ばれる。1.自己否定。2.世界否定(世界は冷たく、周囲は無関心で、他人は誰も助けてくれないと思う事)3.将来否定。これら3つが絡み合うと、負の連鎖。ベックの認知の3徴を初めて知りました。確かにこの否定している3つの事は、不安を招きやすいと思います。
特に不安になりやすい人は「将来否定」により、何かが起こる確率を実際より高く見積もる。普段のニュースにより、ショッキングに報じられることで、ショッキングな情報を選んでいるうちにますます怖くなる。不安になりやすい人の脳内では、こう言った偏りが生じている。認知バイアスとも言われている事なのかなと思いました。このバイアスがあると目の前の事実を歪んで理解してしまうと思いました。
全般不安症は、過剰に不安になって、心配をやめられない状態が6ヶ月以上続いて、日常生活に支障をきたすレベルにまで達すると、診断される。全般不安症とは、仕事、家庭、お金、健康、安全、人間関係、将来などなど、複数の色々な事象について不安になってしまう病気。私の場合、不安の高さによって日常生活に支障が出ていたので、もしかすると全般不安症だったかもしれません。不安なことに頭が支配され、受験勉強ができなかったこともありました。私は、受験勉強ができない時には、色んな本を読む様にしていました。受験に失敗しても、人生の糧になることをしたかったです。
パニック症が突然不安になるのに対して、全般不安症はずっと不安が続く病気。「不安がある日数が、不安のない日数を上回っている」=「ほとんど毎日不安が続いている」状態。全般不安症の人は、全方位的に不安を感じている状態。ほとんど毎日不安を感じていると、目の前のことに手がつかなくなってしまいます。これはうつ病と似ているなと思いました。
うつ病と全般不安症は症状が重なっている場合もあり、専門ではない医師は、全般不安症を見過ごしてしまうことがある。不安を改善するための治療を行わず、うつ病の治療だけなので、なかなか治らない。うつ病の薬物療法だけでは治らないことがある。薬以外にも治療を受けたい人は、医師の指示のもとで、認知行動療法を受けたりする。認知行動療法は、考え方(認知)や行動を変えていくことで、過剰な不安を軽減させていく心理療法。認知行動療法を行えば再発しづらいと言われている。全般不安症の患者さんも、自分の考え方(認知)や行動を変え、不安症状を和らげ寛解に至ることがある。全般不安症になりかけている人も、認知行動療法のセルフカウンセリングによって病気を予防できる。私は、受験で毎日勉強をしなければなりませんでした。その状況で、カウンセリングを受けており、先生と認知行動療法を行なってもらっていました。認知行動療法で、受験に失敗したら、自分の人生が終わってしまうのではないかと先生に聞いたところ、受験だけが人生の全てではないとアドバイス頂きました。
強い不安を起こしやすい「思考のくせ」。
1.認知行動療法では、「不確実性への不耐性」という言葉がある。「不確実性」とは、確実ではないこと。「不耐性」は耐えられない。不確実な事は大きなストレスになる。不確実な事は当たり前として受け入れる。不確実性は、100%悪とも言い切れない。不安の認知行動療法の第一歩として、不確実な状態をそのまま受け入れる、耐性をつける事を目指して欲しい。私は、不確実性の高い事を受け入れる事はできていました。でもそれは、実際の起こりる確率を知っての上でした。実際にそういう事が、起こりうる確率を調べてもいいかもしれません。
2.ネガティブな思考のくせには、「過剰な責任感」がある。過剰な責任感を持つ人は、予想外の出来事に対して、自分が完全に「反応」して、悪い結果にならない様にする事を非常に大事にする。過剰な責任感があると「強い義務感」を感じ、「破局的思考」や「結果への過大評価」がある。過剰な責任感とは、「これがダメならこれ」「それでもダメならこれ」とどこまでもとにかくあらゆる対応策を考えしまう事。いつまでも考えて心配し続けるから、不安が尽きなくなる。「これがダメならあの人に頼んでみよう」「あの人がいるから、まぁ大丈夫」この様に思えれば、自分の責任感も適切な範囲にとどめることができる。すべてを1人で対応しようとすると、過剰な責任感から抜け出せなくなる。私の場合は、人に頼る事を悪いこととは思っていないため、該当しなさそうです。でも責任感の強い人は、必ずこうしなければならないなどの強い意志を持って行動していると思います。自分の責任の範囲を超えてしまって、やってしまう人は、仕事をする上で人より沢山働いてしまうかも知れません。自分が負う責任の範囲を自分で決めておくことが、大切なのかなと思いました。
重要なのは、自分の固くなってしまっている思考のくせに気づき、バランスの取れた柔軟で、ニュートラルな考え方に戻すこと。自己否定→自分も何かの役に立つことができる。将来否定→この先、上手くいくこともある。世界否定→自分を助けてくれる人もいる。私の場合は、自己否定や将来否定が強くありました。勉強ができない自分なんてダメだとか、この先自分の人生はどうなるんだろうとかを思っていました。しかし、思考のくせがあるなとわかってからは、この様に考えようとか自分を客観視して行動を変える様にしたら、前ほどは不安に支配されなくなりました。
不安に関わる病気をひとまとめにして、不安症群と言って詳しい説明が書かれていました。不安症群というカテゴリーの中に「全般不安症」含まれているそうです。全般不安症のチェックリストもありました。「認知(思考)」「行動」「感情」を見える化し、自分の不安の解像度を上げる事。不安を点数化すること。その他にもたくさんの対処方法が書かれています。ぜひご参考下さい。
出典(清水栄司『「いつも不安で頭がいっぱい」がなくなる本』株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)