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誰にも相談できないあなたへ

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誰にも相談できないあなたへ

最近出会った本を紹介します。

誰にも相談できない。その状態は、静かに、しかし確実に心を削っていく。「相談できない自分は弱い」と思う必要はない。それは性格ではなく、これまでの経験や環境によって作られた〝反応〟。との事です。私は性格かと思っていました。なのでこの性格で、付き合っていける友人をと思っていても、去っていった友人もいました。やはりちゃんと少しずつでも人と共有していくべきでした。

例えば、過去に話した時に、軽く流された。否定された経験がある。迷惑をかける事を避けてきた。こうした経験が積み重なると、人は自然と「話さないほうが安全だ」と学習する。私も学習してしまっています。私もカウンセリングを受けたことがあるのですが、初めはほとんど自分の事の話ができませんでした。あなたが黙ってしまうのは、ちゃんと自分を守ってきた結果でもある。ただし問題は、その状態が続いた時に起こる。確かに悩み事というのは、自分の弱みの様なものです。そこを人に知られるというのが怖くて、話ができなかった事があります。

1人で抱えると何が起こるのか。最初は大した事がない悩みでも、誰にも話さずいると少しずつ形を変える。ここでハッと気づかされました。確かに1人で頭の中でぐるぐる考えてしまう事がありました。考えすぎる、悪い想像が増える、選択肢が見えなくなる。そして気づけば、「どっしたらいいかわからない」という状態に。1人で考え続けた時間によって苦しくなる。

もし今あなたが、誰にも言えないと感じているなら、外に出すきっかけがなかったのだ。この本がそのきっかけになる。

最初から誰にも相談できない人だったわけではない。子供の頃は言えていた。子供の頃なんでも言えていたのは、自分もそうでした。それがいつの間にか変わる。言おうとしてやめる、言葉を飲み込む、「まあいいか」で終わらせる。こうした小さな選択が重なり、気づけば「話さない状態」が当たり前になる。私も言わない事が、当たり前になってしまって、人に何も言えなくなってしまっている事があります。友人にもです。

人はなぜ「言わない」を選択するのか。人が黙るのは意志の弱さではない。私の意志の弱さではないと知って安心しました。

合理的な判断の結果。①評価されることへの恐れ。「こんな事を言ったらどう思われるだろう。」この一瞬の思考が、言葉を止める。人は想像上の評価に強く影響される。しかも厄介なのは、その多くが「実際には起きていない」。それでも脳は、それを現実のリスクとして扱う。話さないほうが安全だと判断する。人から説得されたり、説教を受けたりし、心がさらに傷つくのを避けたいと思って(想像して)、言わない様にしていました。それはリスクを避けるという合理的な判断だったのですね。カウンセリングを受けるというのは、弱いからではないのですね。

②相手に負担をかけたくないという配慮。優しい人ほどここで止まる。忙しそうだからやめよう、こんな話をしても困らせるだけ、自分でなんとかするべき。この思考は一見立派に見える。しかし実際には、「関係を浅く持つ」選択になっている。人間関係は適度な交流によって深まる。何も見せなければ、何もかえってこない。結果として「誰にも頼れない」という状態が固定されていく。相手に負担をかけまいとして、言わないことは、きちんとした大人の合理的判断だと思っていましたが、それは立派な事ではなく、人との浅い関係という選択をしていた事によるものだったとして理解しました。人との関係が浅くなってしまうのは、孤立を招きかねないと思いました。

③過去の経験による学習。一度でも話して後悔した事があると、人は強く学習する。真剣に聞いてもらえなかった、軽く扱われた、否定された。この時脳はこう結論づける。「話すと損をする」。すると次からは自動的にブレーキがかかる。私はこの経験もあります。学校の先生から、真剣に話を聞いてもらえず、すごく辛かったです。

「自分の悩みは大した事がない」という罠。「これくらいで悩むのはおかしい」「もっと大変な人がいる」一見冷静で客観的に見える。しかしこれは、自分の感情を切り捨てる行為でもある。私が通っていた精神科の先生から、そんなことでまだ悩んでいるのか、もっと辛い人もいると言われた事があります。その時の事がいまだに心に残っています。

問題なのは悩みの大きさではない。その悩みが自分の中でどれだけ影響を与えているかだ。感情の行き場がなくなると、結果としてそれは消えるのではなく蓄積される。私の悩み事は、人に言ってはいけないのかとも思っていますし、思い出すのももう疲れてしまった自分もいます。蓄積されているなと思いますが、昔カウンセラーの先生に話したら、それに囚われていましたが、少し気が楽になりました。

沈黙は防御だが、やがて「孤立」になる。人は自分を守るために黙る。傷つかないため、関係を壊さないため、余計な負担を増やさないため。これは全て正しい。しかし問題は、その状態が長く続いたことによって起こる。最初は「安心」だったものが、次第に「閉塞感」に変わる。誰にも理解されていない感覚、自分だけ取り残されている感覚、何を話せばいいかわからない感覚。こうして、「話せない」ではなく「話し方がわからない」状態に変わっていく。私は、カウンセリングを受けた時に、何を話せば良いかわからない時がありました。先生の質問に答える事で情報共有していました。私はこのおかげで、閉塞感を和らげていたのだなと思いました。それでも少し閉塞感はありました。友人の連絡も絶っていたので、孤立はしてしまっていたと思います。

状況を変えるため最初に必要なこと。ここで重要なのは無理に変えようとしないこと。いきなり「全部話そう」「本音を話そう」これは現実的ではない。むしろ逆効果になる。、「自分はなぜ話さないのか」を理解すること。評価が怖いのか、迷惑をかけたくないのか、過去の経験なのか。無意識の反応が意識的な選択になる。必要なのは、小さな変化だ。少しだけ外に出す、少しだけ整理する、少しだけ人と関わる。この「少し」が積み重なることによって状況は確実に変わる。正しい話し方の順番は「浅い事」→「深い事」。最初は、「一言話す」これでいい。私は今統合失調症を患っています。私も最近のカウンセリングでは、何年も経ってやっと幻聴に何を言われていたかその原因となっていそうなことは何かなど、恥ずかしいことも含めて伝える事ができました。最初は浅く言っていましたが、深いことを言うことができる様になりました。人それぞれだと思いますが、本音を話すには時間がかかる場合があると思います。私の場合は、他人からの評価が怖かったです。ですが思い切って言ってみても、何もハレーションは起こりませんでした。実際は想像と違ったのです。

この本は話せない人のためのいくつかの実践ワークができます。わかりやすくケーススタディも書かれています。ぜひお読みください。私たちのNPO法人では、どんな相談にも乗ります。うまく話せなくて大丈夫です。カウンセラーの先生は話を最後まで聞いてくれます。誰にも話せなかった悩みを少しだけでも話す事ができます。一回で全てを話す必要はありません。最初の一歩を踏み出してみませんか?ぜひご利用お待ちしています。

出典(礼城 進『誰にも相談できないあなたへ』)